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脱毛症

毛髪の悩みといえば男性特有のものと言われてきましたが、近年ではストレスの増加や生活習慣の変化に伴い、女性からの薄毛や抜け毛の悩みも年々増加しています。
脱毛症の種類と原因や症状ごとの有効な治療法をご説明していきます。
適切かつ早めの対処が、脱毛症の早期改善につながります。

目次

脱毛症とは?

脱毛症とは、さまざまな原因で髪の毛が抜ける症状です。
男女で発症のしやすさや原因、症状なども異なります。
脱毛症の主な種類としては、以下が代表的です。

  • 円形型脱毛症
  • トリコチロマニア(抜毛癖)
  • 産後脱毛症
  • その他の原因による脱毛
  • 男性型脱毛症(AGA)/女性男性型脱毛症(FAGA)

それぞれについてご説明していきます。

円形脱毛症とは?

頭部の毛髪が円く脱毛するのが一般的ですが、一ヵ所と限らず多発することもあります。
髪の毛を作る毛包が炎症により破壊されることで脱毛します。

円形脱毛症は症状が進行すると、脱毛斑が広がる、もしくは複数の脱毛斑ができるなどの症状があらわれるのが特徴です。
以下は難治の場合が多いとされています。

蛇行型 頭髪の生え際が帯状に抜ける
全頭型 頭全体の毛が抜ける
汎発型 眉毛、腋毛、陰毛などの全身の毛が抜ける

原因

ストレス、睡眠不足、胃腸炎、ケガ、風邪、過度な疲労、出産

リンパ球は通常、細菌やウイルスなどの外敵から身体を守るために活躍する細胞です。
自己のリンパ球が、自分の毛根を外敵と誤って攻撃する自己免疫機序が考えられます。
また、遺伝的要素も考えられています。
ストレスをはじめとする身体への負荷が、円形脱毛症が生じるきっかけだと考えられています。

治療法

円形脱毛症は治療をしなくても時間の経過で治る可能性がある脱毛症です。
しかし脱毛した部分が元通りになるまで、軽度な円形脱毛症でも短くて約1年ほどかかると言われています。
また、血液検査にて他の自己免疫疾患が発見されることもしばしばあるため、まずは血液検査をされることを推奨します。

当院では以下保険診療での治療が可能となります。
各種内服薬・ステロイド外用剤・塩化カルプロニウム外用・ステロイド局所注射・光線治療を行います。
炎症や免疫機能を抑える成分を外用剤や注射で注入したり、アレルギー反応を抑制する作用や、血流を促進する作用を持つ内服薬を併用していきます。

エキシマライト

また当院ではエキシマライトを使用したターゲット型光線療法を行っております。
免疫機能を調整する働きのある紫外線を選択的に高出力で照射し、円形脱毛症を含む難治性皮膚疾患の治療を行う装置です。
従来の紫外線療法に比べて狭い範囲に高出力で治療に有効な光線を照射することが可能で、少ない回数で改善効果も認めやすく効果の持続も長いと言われております。
素早く効果をあげることができるのが特徴です。

病気の広がり、勢いによって一人一人最善の治療が異なりますので適格な診断のもと治療していきます。

トリコチロマニア(抜毛癖)

トリコチロマニアとは、自身の髪の毛を抜いてしまう脱毛症です。
無意識のうちに髪の毛を抜いてしまうので、円形脱毛症と思っていた脱毛症状がトリコチロマニアの場合もあります。
トリコチロマニアは女性や高学年の小学生の児童に多く見られる症状です。
たいていは利き手側の頭髪を抜き、抜毛部位は髪の毛だけではなく、眉毛やまつ毛など患者によりさまざまです。

原因

トリコチロマニア(抜毛癖)の原因は解明されていません。
多くの場合は精神的な障害、ストレスなどが根底にあることが多いと考えられています。
一度髪を抜くことで不安な気持ちが和らぐ経験をし、以降も同じ行為を繰り返してしまいます。
「痛い」という気持ちよりも「開放的」という気持ちが優先されるため、自分の意思でやめることがなかなかできません。

治療法

毛自体の病気ではないため、抜毛行為を止めてくれれば毛は生えてきます。
基本的には心療内科をご紹介させていただきます。
一般的には、心理療法や行動療法、薬物治療などを組み合わされて治療されます。

産後脱毛症とは?

出産後の女性に多く見られ、一時的に抜け毛が増える脱毛症のことです。
出産後、数ヶ月以内に発生し、前髪、生え際、つむじあたりに症状が出やすいとされています。
出産後から半年ほどで自然に治癒します。

原因

妊娠するとたくさんの女性ホルモンが分泌されるため、毛髪の成長期は通常より長くなります。
しかし出産すると急に元に戻るため、髪の毛がいっせいに休止期に入って抜けるといった女性ホルモンバランスの変化やヘアサイクルの変化が原因だと考えられています。

治療法

分娩後脱毛症は、特別な治療を行わなくても自然に治癒します。
個人差ではありますが、大半は半年~1年前後で元の毛髪の状態に回復していきます。
髪の毛や頭皮に良い影響を与える生活習慣を送るのも一つの手段です。
例えば、睡眠の質を高めること、バランスの良い食事を心がけること、髪や頭皮にやさしいシャンプーを使うなどがあげられます。

それ以外にも当院で販売している日本人女性のための毛髪サプリメントOgshiも効果的です。不足しがちな栄養素+鉄分をバランス良く摂取し、発毛環境を整えてくれます。
授乳中・妊娠中の方や産後の方も、安心してお召し上がりいただけます。

その他の原因による脱毛

栄養障害

ダイエット、断食などにより、栄養補給の不足が原因で脱毛が生じる場合があります。
毛を作るためのタンパクが不足して生じるため、栄養状態の回復により改善します。

内科的疾患

甲状腺機能低下症や尋常性白斑、SLE、関節リウマチなどの各種自己免疫疾患は、免疫系機能に異常が生じ、自分の体の一部分を異物とみなして攻撃してしまう病気であるため、脱毛症が起こりやすくなります。
臨床症状で疑う場合には、採血をして内科的疾患を検索していきます。

薬剤

抗がん剤により脱毛が生じる場合があります。
とくに髪の毛は新陳代謝が活発な細胞が多く含まれるため、抗がん剤の影響を受けやすいです。
また抗がん剤以外にも、多数の薬の影響によって休止期の髪の毛の割合が増える、成長期の期間が短くなる、ということがあります。
その場合は原因薬剤を特定し、投与をやめることで脱毛は治まりますが、困難なケースも多くあります。

感染症

感染症が原因で脱毛症になるケースは多くありませんが、代表的なものとして白癬菌(真菌症)による脱毛、梅毒性脱毛があります。
原因により治療法が異なりますが、抗真菌薬や抗生物質の内服をしていきます。

男性型脱毛症(AGA)/女性男性型脱毛症(FAGA)とは?

まずは丁寧に問診をし、抜毛テストや皮膚の炎症所見などの診察をします。
さらに脱毛を来す内科的疾患や感染症、薬剤などが影響していないかを判断するために、内科的なスクリーニング採血をしていきます。
完全に除外された場合にAGA/FAGAの治療に進めていきます。

詳細はこちらをご覧ください。

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