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背中・腰の痛み

目次

肩甲間部痛

肩より少し下、両側の肩甲骨の間の背中が強く痛み、気持ちが悪い、呼吸するのも苦しい感じがする、などの症状があります。
マッサージや入浴で痛みがゆるむのであれば問題ありませんが、痛みやつらさがゆるまずに何週間も続くとかなりつらくなります。
この症状にはトリガーポイントブロック治療が有効です。何回かのトリガーポイントブロックで痛みが軽減しない場合は、交感神経の過緊張が考えられますので、スーパーライザーという近赤外線治療器を併用することもあります。

背部痛

背部痛でも肩甲骨より下の場合、多くは腰痛とともに背筋が弱いために起こる筋筋膜性腰痛と同様の症状です。
背骨の両側にある体を立てる起立筋が強く張っています。治療はトリガーポイントブロックです。

腰椎椎間板ヘルニア

症状

重い物を持ったりスポーツなどで腰に負荷が加わったときなどにも多くみられます。
好発年齢は比較的若い20~40歳代です。
多くは反復性の腰痛があったところに、ある日急激な腰痛や下股痛を生じます。
また座っているときなどのように同じ姿勢を保っていることで、腰やお尻、下股に重苦しい痛みを感じてくることあります。
また、洗顔時や靴下を履くときのような前かがみの姿勢で痛みが増強する傾向があります。
痛みのために立ち上がることさえできない場合もあります。

原因

腰椎には脊髄が通るトンネルがあいています。
脊髄はこのトンネルを通って脳と下肢をつないでいます。
脊髄は腰骨の隙間からまるで木の根を出すように神経の枝を左右に広げています。
背骨は脊椎が積み重なっており、一つ一つの脊椎の間にはクッションの役目となる椎間板があります。
腰椎と腰椎の間にある椎間板が飛び出して、トンネルの中で神経を圧迫することが原因です。

治療

神経周囲の血液循環を改善し炎症を抑える保存療法で、かなりの確率で症状の改善が期待できます。
痛みが強いときは安静に心がけ、コルセットを使用し、薬物療法としては消炎鎮痛薬やしびれを改善させるお薬を症状に応じて追加投与していきます。
それでもなかなか改善しない方や症状が強い方に、また早い回復を望まれる方のために、神経ブロック治療を併用していきます。

神経ブロック治療

圧迫に伴う血液の循環障害を改善し、炎症を改善する目的で、ヘルニアによる圧迫部位近くへ薬液を注入する腰部硬膜外ブック、仙骨硬膜外ブロックを行います。
何回かの治療のうちに腰痛下股痛の改善がみられてきます。

手術

ヘルニア患者の3~4%が手術を受けますが、ほとんどの方は神経ブロックを行うことで痛みを緩和することができます。
ただし、顕著な筋力低下・感覚低下・排尿や排便などに支障がでる膀胱直腸障害や手術治療を希望される方には手術を行います。
その場合は高次医療機関にご紹介させていただきます。

腰部脊柱管狭窄症

症状

歩き始めると痛みやしびれがでて続けて歩けなくなりますが、少し腰を丸めて休むと再び歩けるようになります。
背筋を伸ばして立っていると足の方にしびれや痛みが出てくるので台所仕事が続けられません。
前かがみで楽になるため、押し車を使用した歩行や自転車に乗る方が楽といわれます。
痛みのために立ち上がることさえできない場合もあります。

原因

腰椎椎間板ヘルニアと似ていますが、違うのは神経が圧迫される原因です。
腰椎のトンネルが年齢的変化により狭くなることにより、神経や血管を圧迫し、血液の循環が悪くなることで症状が出てきます。
前かがみの姿勢や腰を曲げることで脊柱管内の血流が改善すると考えられます。
狭窄を生じる原因の多くは、加齢とともに腰椎の老化による変性脊椎症や変性すべり症などです。

治療

老化による脊椎の変形を治すことは難しい問題です。
そこで治療の目的は原因を解決することではなく、生活上支障のない程度まで症状を改善することを目標としています。

薬物療法

血流をよくするお薬、神経症状を改善するためのお薬などを症状に応じて追加投与していきます。

神経ブロック治療

歩行障害があり生活や仕事に困っている、しかし手術するほどではないという方に神経ブロック治療を行っています。
狭窄により圧迫されている神経の部位近くにブロック注射で局所麻酔薬を注入し、炎症を和らげ循環を改善し、痛みの軽減を得ることが出来ます。
始めは1~2週間毎に行い、改善してきたら治療間隔をあけていきます。

手術

よほどひどい状態でない限り手術をすることはありません。
多くの方は神経ブロックを行うことで痛みを緩和することができますが、完全に痛みやしびれを取り除くことは困難です。
改善しないひどい痛み、下股の筋力が低下してきたとき、尿の出が悪く排尿障害などが出てきたときなどに、手術で神経の圧迫を取り除く方法も選択されています。

日常生活での注意点

  • 杖やカートを使用して外出しましょう。
  • 立ち仕事では片足を踏み台に置きましょう。
  • 横になる時は、膝の下に枕や丸めたタオルを入れましょう。

ぎっくり腰

症状

ちょっとした動作で背骨付近にギクッとした痛みや違和感を感じた後から、強い腰痛が起きて体を動かすたびに激痛が走るようになります。
この病気はとにかく痛く、トイレにも行けないほど動作が制限されます。2~3日で症状が改善すると良いのですが、ひどいと1週間身動きが取れません。

治療

特定の病因がないことから、1~2週間ぐらいの安静と消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の内服、貼付薬などで改善してくる可能性が高い痛みです。

トリガーポイント注射、腰部硬膜外ブロック、仙腸関節ブロックなどを併用することで短期間での回復に取り組んでいます。
いくつかのブロック注射を併用して行うこともあります。
1回の治療で十分な改善がなくても、数回のうちには改善してきます。

日常生活での注意点

重いものを持ち上げるときは、出来るだけ身体に引き付けて持ち上げましょう。
お腹から物までの距離を短くすることで、腰背部の筋肉にかかる負担が小さくなります。
立ち仕事の場合は、踏み台を使うようにしましょう。
同じ姿勢を長時間取り続けないようにすることが大切です。

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