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インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが鼻やのどの上気道などの粘膜に感染して起こる急性感染症であり、毎年冬季に流行を繰り返します。
高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛などの全身症状を起こします。

目次

インフルエンザとは?

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3つの型があり、その年によって流行するウイルスが違います。
これらのウイルスうち、季節性インフルエンザであるA型とB型の感染力はとても強く、日本では毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しています。

C型は、A型やB型に比べて症状・感染力ともに弱く、軽い症状で済みます。
A型は人だけでなく、鳥・豚・馬にも感染し、B型は人のみに感染します。

インフルエンザの感染経路とは?

飛沫感染

インフルエンザは感染した人のくしゃみや咳、会話の時などによって飛び散った、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します。1~1.5mの距離であれば直接呼吸器に侵入します。また、目などの粘膜から直接侵入することもあります。
学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所が主な感染場所です。

接触感染

環境表面についたウイルスへの接触により、鼻や口などの粘膜や傷口などを通してウイルスが侵入します。電車やバスのつり革、ドアノブ、照明のスイッチなどが主な感染場所です。

インフルエンザを予防するためには、こうした飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶つことが重要です。
さらには、閉め切った空間では、感染者が呼吸するだけでウイルスが周囲に拡散し感染が起こる可能性もあります。

インフルエンザの症状とは?

インフルエンザは、毎年11月下旬頃から12月上旬頃に流行が始まり、翌年の1~3月頃にピークを迎えます。感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は1~3日です。

インフルエンザの主な症状は、突然に起こる38度以上の発熱や悪寒、頭痛、結膜の充血の他、筋肉痛や関節痛などの全身の痛み、倦怠感などの全身症状もみられます。

抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすく、肺炎や気管支炎、乳幼児では中耳炎や熱性けいれん、インフルエンザ脳症などの合併症を起こすこともあります。もともと呼吸器や心臓の病気、糖尿病、腎臓病、免疫不全などの病気を持つ人も合併症を起こしやすくなります。

インフルエンザと風邪の違いとは?

インフルエンザも、風邪と同じく上気道の感染によって起こる病気です。
のどの痛みや咳などよく似た症状がありますが、風邪とインフルエンザは、症状も流行の時期も違います。
インフルエンザは風邪に比べて症状が重く、感染力も強いのが特徴です。

  インフルエンザ 風邪
発症のしかた 急激 比較的ゆっくり
流行の時期 12~3月
(1月~2月がピーク)
年間を通じて
発熱 38度以上の発熱 37度台前後の発熱
関節や筋肉の痛み 強い 起こることもある
悪寒 強い 弱い
重症感 強い 弱い
鼻やのどの症状 全身症状に続いて起こる 最初からみられる
症状の部位 強い倦怠感などの全身症状 鼻、のどなどの局所症状
合併症 肺炎などの可能性あり 少ない

インフルエンザの検査・治療とは?

鼻の粘膜によるインフルエンザの検査は、インフルエンザウイルスが十分に増えた状態でないと実施することができません。そのため、インフルエンザにかかってすぐのタイミングではなく、発熱などの症状が出てから12時間以降、48時間以内に検査をすることが望ましいとされています。

特に、ウイルスの増殖を抑え重症化を予防するために、抗インフルエンザウイルス薬を発症後48時間以内に投与することが重要です。

ウイルスの増殖を抑え、発熱などのつらい症状が軽減され、早く治ることが期待できます。

また、乳幼児や高齢者などの重症化を予防するためにも有効といわれています。

早めに治療することは、自分の身体を守るだけでなく、他の人にうつさないという意味でも重要です。
発症後5日、かつ解熱後2日経過するまで出席停止となります。

インフルエンザのセルフケアとは?

安静、適切な環境づくり、栄養がインフルエンザの養生3原則です。
まずは無理をせず安静にしてゆっくり休みます。特に睡眠が重要であり、免疫力を高めるようにしましょう。

部屋の温度や湿度を適切に保つことも大切です。
気温18~20℃、湿度50~60%を目標とします。

さらに、抵抗力を高めるには栄養が欠かせません。消化のよい良質のタンパク質やバランスのとれたビタミンなど、体力の消耗を補う栄養価の高いものをとるようにします。

また、高熱が出たときは発汗のため脱水症状を起こしやすくなるので、こまめな水分補給を心がけましょう。ただの水ではなく、ミネラルを含んだ麦茶やOS1などを推奨します。

インフルエンザワクチンとは?

インフルエンザの一番の予防法は、流行前のワクチン接種です。
ワクチンを接種したからといって100%かからないということではありません。

かかった場合に重症化したり、肺炎などの合併症が起こったりすることを予防する効果は期待できるといわれています。
とくに、乳幼児(1歳以上)や高齢者、呼吸器や心臓、腎臓などに持病のある人、その家族はワクチンの接種をおすすめします。

ワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに約2週間かかります。インフルエンザが流行するのは、毎年12月から翌年の3月ごろまでなので、接種時期は12月上旬までが望ましいです。
また、ワクチンの効果が続くのは約5ヶ月です。

インフルエンザを予防するには?

インフルエンザは、人から人に感染する病気です。予防のためには、流行しているときは人混みを避け、手洗い、うがい、マスク着用などによって感染ルートを断つことが大切です。

人混みに出ない

学校や職場のほか、ショッピングセンターや繁華街などの人混みで感染することも多いため、流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。やむを得ず出かける場合は、なるべく短時間ですませましょう。

手洗い、うがい

手洗いやうがいは、手やのどなど、体に付着したウイルスを除去するために有効といわれています。
手洗いは指や爪の間、手首までしっかりと洗浄し、うがいはのどの奥まで3回以上を推奨します。
アルコール手指消毒も効果があります。

マスク

人混みに出る場合などは、市販されている不織布製マスクをつけるといいでしょう。ぴったりと顔に合わせて、捨てる時はひもを持つようにします。また、インフルエンザに感染した人が、周囲にウイルスを拡散しないためにもマスクは有効です。

部屋の加湿と換気

空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥して体の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。
室内の温度や湿度を適度に保って、感染しにくい環境を整えましょう。
加湿器などを上手に活用して、適度な湿度は50~60%を保つようにしましょう。

十分な栄養と適度な運動

偏食を避け、一日三食バランスよく栄養をとることが大切です。風邪の予防効果を高めるためには、体の免疫システムに欠かせないビタミンCと体のエネルギー産生に必要なビタミンB1群、鼻やのどの粘膜を強化する働きのあるビタミンB2、B6を多くとることがポイントです。
ウォーキングや水泳、ヨガなどの適度な運動で風邪に負けない体力をつけ、免疫力を高めることも大切です。

服装

脱ぎ着しやすい服装で体温調節をしましょう。

抗インフルエンザ薬の予防投与とは?

一緒に暮らすご家族の中で1人インフルエンザになると同じ空間で過ごす他のご家族はうつるリスクは高くなるため、そんな時には、抗インフルエンザ薬の予防投与をご検討ください。

当院におきましては、予防投与としての抗インフルエンザ薬は、タミフル(吸入薬)とイナビル(内服薬)を推奨しております。​

インフルエンザ発症者あるいはウイルス排泄期間(発症2日前から発症日まで)にある方と濃厚に接触した場合で、接触後48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与することが推奨されております。

特に、高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者などは予防投与の対象者となります。また、受験を間近に控えている、大事な仕事が控えているなど、インフルエンザに絶対かかりたくない時にも使用は出来ますが、副作用が出た際は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

予防的に服用していただくことで、7~8割の方がインフルエンザの発症を防げると言われています。
また、予防投与には保険は適応されません。

予防内服していても発症を抑制できず、インフルエンザを発症する可能性も否定できません。予防内服中にインフルエンザが発症した場合には、インフルエンザの感染時の治療を開始します。

イナビル予防投与量

成人及び10歳以上の小児 ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを1日1回、2日間吸入投与する。40mgを単回吸入投与することもできる。
10歳未満の小児 ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを単回吸入投与する。

予防期間は7~10日間とされています。
主な副作用として、下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹などがあります。
費用は¥8,800(税込)、別途診察料がかかります。

タミフル予防投与量

成人 オセルタミビルとして1回75mgを1日1回、7~10日間、経口投与する。
小児 通常、オセルタミビルとして以下の1回用量(2mg/kg)を1日1回、10日間、経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。

タミフルを連続して服用している期間のみ予防効果が持続します。
主な副作用として、動悸、血圧低下、 蕁麻疹、血便、 腹痛などがあります。
費用は¥7,700(税込)、別途診察料がかかります。

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