メディカルダイエット
当院では「痩せたい」という願いを叶えるため、医学の力を用いてお手伝いをさせていただきます。
食事制限や過度な運動が必要なく、無理のないダイエットで理想的な痩せる身体を手に入れましょう。
お一人お一人の体質やライフスタイルに合わせたご提案をさせていただきます。
目次
メディカルダイエットとは?
医学的に根拠のある方法を用いて体重を減少させていきます。
当院では5種類の薬剤を取り扱っております。
それぞれの患者さんの、健康状態、嗜好、副作用、費用などを考慮しながら、最適な薬剤を選んでいくことが可能です。
体重を5~10%減らすだけでも、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、睡眠時無呼吸などのリスクを下げることができます。
痩せて理想の体型と健康を手にしましょう。
特に以下の方におススメします。
- 途中でダイエットを断念してしまう方
- 食事制限が不得意な方
- 食事量が多い方
- 激しい運動が不可能な方
メディカルダイエットの診察の流れ
まずは、丁寧な問診で、体重が増える原因や、肥満と関係した疾患の評価を行います。
身長や体重などから、目標とする体重について最適なプランを一緒に考えていきましょう。
治療前や治療経過中には血液検査を行い、血糖値、栄養状態、コレステロール値、ミネラルバランス、ビタミンなどを確認します。
また、体重の変化や、血圧、心拍数などの確認を定期的に行います。
治療を開始して3ヶ月以上経っても、5%以上の体重減少がなければ、薬剤の変更を検討させていただきます。
当院では医師によるアフターフォローをしっかりと行い、健康を害しないように安心・安全なダイエットを提供いたします。
GLP-1受容体作動薬「リベルサス」
食欲を抑え太りにくい体質を作り上げる、痩せるホルモンGLP-1ホルモンを利用したものです。
このホルモンはもともと体内で作られている消化管ホルモンで、食事中や食後に小腸で分泌される生理的なホルモンです。
作用
血糖値が高いとインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。
他には、グルカゴンという血糖値を上げるホルモンの分泌を抑えたり、胃腸の働きを緩めて満腹感を持続したり、食欲を抑える作用もあります。
有酸素運動と組み合わせると効率よく脂肪燃焼を促すことが出来ます。
インスリンのように直接血糖値を左右するわけではないため、低血糖のリスクがほとんどありません。
使用方法
1日1回の内服となります。 朝起きたら、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに服用します。
服用後は少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けなければなりません。
効果
3ヶ月で7kg以上の減量となる場合があります。
使用する容量が多いほど効果が高まります。
副作用
開始初期に軽い吐き気、下痢、便秘、胃のむかつきなどをきたすことがありますが、ほとんどの場合徐々に軽減していくとされています。
極稀にふらつきや冷や汗などの低血糖を引き起こすことがあります。
症状の強い場合は医師にご相談ください。
処方できない方
- 妊娠中または授乳中の方
- 糖尿病の方
- 膵炎、重度の胃腸障害の既往がある方
- 飢餓状態の方
未承認医薬品(国内承認医薬品)
日本では糖尿病の治療として認められている薬です。
GLP-1ダイエットはアメリカのFDA(食品医薬品局)や韓国の食品医薬品安全処、欧州連合加盟28ヶ国で肥満症の適応で承認を取得している薬です。
国内未承認薬のため、国内では効能・効果への承認が下りてない旨ご留意の上、ご使用いただきますようお願いいたします。
入手経路
治療に用いる医薬品は当院医師の判断の元、個人輸入等手等続きを行ったものです。
GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」
世界初のGIP/GLP-1受動態作動薬が「マンジャロ」です。
作用
グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の二つの受容体に作用する「世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。
GIPとGLP-1は膵臓に作用してインスリンの分泌を促すホルモンであり、さらに食欲を抑制作用もあり、血糖値や体重を減少させる効果があるとされています。
使用方法
まず週1回2.5mgから投与開始し、4週間継続投与します。
医師と相談しながら、効果が乏しい場合には、週1回5mgに増量します。
その後は週1回5mgを維持用量とし、経過を診ていきます。
効果
3ヶ月で7kg以上の減量となる場合があります。
使用する容量が多いほど効果が高まります。
おすすめの方
- BMIが23以上ある方
- 自力ではなかなか続かないが、ダイエットを継続したい方
- 内臓脂肪が多い方
- 年齢とともに痩せにくくなってきている方
- 忙しくて時間が取れない等の理由で運動不足の方
- オゼンピック等の他のGLP-1ダイエット薬の効果が実感できなかった方
- サクセンダ、ビクトーザのように1日1回の頻度で注射を打つことが大変な方
副作用
開始初期に軽い吐き気、下痢、便秘、腹痛、胃のむかつきなどの消化器症状をきたすことがありますが、ほとんどの場合徐々に軽減していくとされています。
極稀にふらつきや冷や汗などの低血糖を引き起こすことがあります。
症状の強い場合は医師にご相談ください。
副作用の頻度はGLP-1と変わらない、と報告されています。
処方できない方
- 妊娠中または授乳中の方
- 糖尿病の方
- 膵炎、重度の胃腸障害の既往がある方
- 飢餓状態の方
- 癌の既往がある、または存在を強く疑われている方
- うつ病などの精神疾患のある方
- 未成年(18歳未満)の方
留意点
マンジャロは日本の医薬品医療機器等法において「2型糖尿病」の効能・効果で承認されているものの、当クリニックで行う「肥満症治療・ダイエット」目的での使用に関しては、日本国内で承認されていない為に『自費診療』となります。
ただしGLP-1受容体作動薬はアメリカ合衆国のFDA(食品医薬品局)や欧州連合加盟28ヵ国、韓国の食品医薬品安全処で肥満症治療の適応で承認されています。
当クリニックで使用しているマンジャロは、ノボ・ノルディスクファーマ株式会社で製造された製品を仕入れをしております。
SGLT2阻害薬「フォシーガ」
体重減少の効果は、リベルサスについで2番目に強いです。
体重減少の他に、血圧や脂質を下げる効果もあります。
作用
糖の再吸収抑制剤であり、体内で吸収されるはずであった血中の糖を吸収させず、そのまま尿として排出させる作用があります。
内服すると、尿の量が約400ml増えますが、そこに約300kcalの糖質が含まれています。
つまり、ご飯約1杯分のカロリーがおしっことしてトイレに流され、なかったことになります。
食欲を抑制する働きはありません。
使用方法
1日1回の内服となります。
服用中は尿量が増えるため朝服用いただくことを推奨します。
継続して内服いただくこととは別に、食べ過ぎた時のレスキューとして使用も可能です。
効果
3ヶ月で3~4kgの減量
使用する容量が多いほど効果が高まります。
副作用
脱水、膀胱炎など尿路感染症などに気をつけながら使用をする必要があります。
過度な食事制限をせず、普段よりも水分の摂取を心がけ、尿意を我慢しないようにしましょう。
処方できない方
- 腎臓の機能が悪い方
- 妊娠中または授乳中の方
ビグアナイド薬「メトホルミン」
血糖値を下げる効果が高いことに加え、その安全性と費用の面で優れています。
血糖値が高めの方、糖尿病のリスクが高い方に特にお勧めです。
作用
メトホルミンには様々な作用があることが知られています。
- 筋肉や脂肪で糖を消費してくれる
- 糖質を排出して体重減少
- 食欲を抑制
- 脂肪を燃焼させつつ筋肉分解は防ぐ
使用方法
食前または食後に内服します。
1日1回~3回まで使用することが可能です。
副作用が出にくいように、250mgの錠剤を1日2回内服するところから始めます。
副作用に注意しながら、徐々に増量していきます。
効果
3ヶ月で1~3kgの減量
メトホルミンだけでの痩せの効果はマイルドですが、他の薬剤との併用で、痩せの効果が高くなります。
さらに、老化の原因になる活性酸素を抑制したり心血管疾患の発症リスクが減少したりと、近年ではエイジングケア効果があることが注目されています。
副作用
便秘、下痢、お腹のはり、吐き気などの胃腸障害と、筋肉の脱力感がよくある副作用です。
乳酸アシドーシスの副作用は極めて稀ですが、発生した場合には重症となり得ます。
強い倦怠感、筋肉痛を感じたら、内服を中止してすぐにご相談ください。
処方できない方
- 高齢者
- 腎臓の機能が悪い方
- 肝臓の機能が悪い方
- 心肺機能が悪い方
- アルコール依存症の方
- 糖尿病の方
- 妊娠中または授乳中の方
- 乳酸アシドーシスの既往がある方
- ヨード造営剤の使用前後である方
α-グルコシダーゼ阻害薬「ベイスン」
元々糖尿病患者さんの食後高血糖を防ぐために使われているお薬です。
食事の前に服用するのがポイントです。
作用
消化管での糖質の吸収を抑えてくれることで、食後に血糖値が上がりにくくなり脂肪が蓄積されにくくなるという特徴があります。
ダイエットに必要な低炭水化物状態に導きやすくします。
使用方法
食事前に内服していただきます。
朝食時や、夕食時など、食後の血糖が上がりやすいタイミングを選んで、1日1~3回で使用することも可能です。
効果
3ヶ月で1~3kgの減量
ベイスンのみでの痩せの効果はマイルドですが、その他のダイエットピルとの併用で、痩せの効果が高くなります。
副作用
下痢などの消化器症状ですが、症状は軽度のことが多いです。
低血糖をきたすことは極めて稀です。
副作用のことを考え、まずは1日1回飲むことからスタートすることをお勧めしています。
処方できない方
- 消化管に潰瘍のある方
- お腹の手術歴があり、腸閉塞のリスクがある方
- 妊娠または授乳中の方
漢方薬「防風通聖散」
漢方薬を用いて肥満の治療を行うことが可能です。 体重が気になる方には、冷え、むくみ、便秘、疲れ、イライラなどの他の症状をお持ちの方が多く、漢方薬を用いることで、これらの不調を全体的に改善し、太りにくい体質・痩せやすい体質にしていきます。
自然由来の生薬を使用して、太りやすい体質を改善させます。
全体的な身体の機能を整え、副作用が少ないので安心・安全に使用できます。
長い時間をかけてじっくり脂肪燃焼を燃焼するお薬である点をご理解の上、服用ください。
メディカルダイエットの料金は?
各種使用する薬剤や量によって費用が異なります。
薬剤料金の他に別途診察料がかかります。
また安全に治療を継続していくために治療前、3か月経過毎に自費採血¥5,500がかかります。その間、健康診断での採血でも代用可能です。