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セラピューティックプログラム

攻めの治療で実現する、肌の生まれ変わり。

セラピューティックプログラムは、従来の化粧品では届かなかった肌の奥深くに作用し、シミ、シワ、ニキビ跡といった慢性的な悩みを根本から改善する医療の力による肌再生プログラムです。

セラピューティックプログラムにおいて、絶対的な効果で知られ、長きにわたり基準となってきたのが「ゼオスキンヘルス」です。強力な効果ゆえに、一時的に"皮剥け"(ダウンタイム)を伴いますが、その先に待つ劇的な肌変化という大きな見返りを求めて、多くの人が挑戦してきました。

しかし近年、日本人の肌質に合わせて開発され、高い効果とマイルドな使い心地のバランスで急速に支持を集めているのが、「ガウディスキン」です。

これら二大セラピューティックプログラム「ゼオスキン」と「ガウディスキン」に焦点を当て、その医学的メカニズムの違い、使用される主要成分の違い、そして期待できる効果とダウンタイムの決定的な差を、徹底的に比較解説します。

セラピューティックプログラムとは

セラピューティックプログラムは、ハイドロキノンとトレチノインという2つの主要な外用剤を核とした、短期集中型の肌質改善・美肌再生プログラムです。

肌のターンオーバーを促進し、肌の奥深くの真皮層から細胞レベルでの改善を目指します。

これは医療機関でのみ行われる治療であり、シミ、肝斑、くすみ、ニキビ跡、小ジワ、ハリの低下など、広範な肌トラブルに対して集中的にアプローチすることを目的としています。

セラピューティックプログラムの適応の方は

セラピューティックプログラムは、その強力な効果と引き換えに強い皮むけや赤みなどのダウンタイムを伴うため、特に以下のようなお悩みや決意を持った方におすすめです。

シミ・肝斑・くすみ

  • 広範囲にわたるシミや、根深い肝斑、肌全体の濁りや色ムラを根本的に改善したい方。

肌のハリ・シワ・キメ

  • 小じわやたるみが気になる、肌にハリとツヤを取り戻したい方。
  • 肌のキメを細かくし、なめらかな肌質を目指したい方。

ニキビ・ニキビ跡・毛穴

  • 慢性的なニキビやニキビ跡(赤みや色素沈着)に悩んでいる方。
  • 開いた毛穴や毛穴の黒ずみを目立たなくしたい方。

このプログラムを成功させるためには、肌悩みだけでなく、ライフスタイルや心構えも重要になります。

  • 皮むけや赤みが3〜4ヶ月程度続くことを理解し、人前に出る機会やメイクがしにくい期間があっても問題ない方。
  • 約3〜4ヶ月という短期間で集中的に結果を出したいと強く望んでいる方。
  • 処方された製品を医師の指示通りに正確に使用し、毎日のスキンケアを継続できる方。
  • 処方薬を使用するため、定期的に医療機関を受診し、医師の指導や経過観察を必ず受けられる方。

セラピューティックプログラムをおすすめできない方は

以下のような方は、このプログラムを行うことができない、または注意が必要です。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • トレチノインやハイドロキノンに対してアレルギーがある方
  • 皮膚炎や極度の敏感肌で、刺激に対して非常に弱い方
  • 仕事やイベントなどで、ダウンタイム(皮むけ・赤み)を絶対に避けたい方

セラピューティックプログラムのリスクとは

セラピューティックプログラムは高い効果が期待できる反面、強力な成分を使用するため、
いくつかのリスクや注意すべき副作用があります。

主な副作用(ダウンタイムとして想定されるリスク)

プログラム開始後の約4〜6週間の反応期に、以下のような症状がほぼ全員に一時的に現れます。これらは肌が生まれ変わる過程(好転反応)とされますが、日常生活に影響が出るレベルの症状です。

  • 赤み(紅斑): 顔全体が日焼けしたように赤くなります。
  • 皮膚の剥離(皮むけ): 古い角質がボロボロと剥がれ落ちます。特に口元などは皮むけが目立ちやすいです。
  • 乾燥・カサつき: 肌の水分が失われ、強く乾燥します。
  • ヒリヒリ感・かゆみ: 刺激感や、かゆみが現れることがあります。
  • 一時的なニキビの悪化: 肌の奥に潜んでいたニキビの原因が排出されるため、一時的にニキビが増えることがあります。
  • 小じわが目立つ: 強力な乾燥により、一時的に小じわが深く見えることがあります。

注意すべき重大なリスク

上記のダウンタイムの症状に加え、不適切な使用や対策の怠りにより、長期的なトラブルにつながるリスクもあります。

色素沈着の悪化(炎症後色素沈着)

治療中は肌が非常にデリケートな状態です。紫外線対策を怠る、または無理に皮を剥がすなどの刺激を加えると、炎症が悪化し、かえってシミが濃くなったり、新たな色素沈着(PIH)として残ってしまう危険性があります。徹底的な紫外線対策と摩擦の回避が必須です。

ハイドロキノンによる色素異常

ハイドロキノンを長期間(一般的に半年以上)連続使用すると、稀に白斑(肌の一部が白く抜ける)や、逆に肌が黒ずむ組織褐変症という色素沈着が発生するリスクがあります。そのため、集中プログラムの期間が約12〜18週間に限定されており、その後は休薬期間(テーパリングや維持期)に移行することが推奨されています

アレルギー(接触皮膚炎)

使用している成分(特にハイドロキノン)に対して、かぶれやアレルギー反応を起こす可能性があります。強い腫れ、水ぶくれ、かゆみなどが現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談が必要です。

リバウンド(効果の減弱)

集中プログラムを突然中断すると、肌が元に戻ろうとするリバウンドが起こり、効果が維持できない場合があります。プログラム終了時には、テーパリング(徐々に薬の濃度や頻度を下げること)を行い、肌を慣れさせていくことが重要です。

セラピューティックプログラムの薬剤とは

セラピューティックプログラムの最大の鍵は、ハイドロキノンとトレチノインの相乗効果にあります。

①トレチノイン

セラピューティックプログラムの主役であり、肌の作り替えを強制的に行います。

  • ターンオーバー(肌代謝)の促進:表皮細胞の増殖を促し、古い角質を積極的に剥がれ落とします。これにより、シミの原因であるメラニン色素の排出を強力に促します。
  • 皮脂腺の働きを抑制:過剰な皮脂の分泌を抑え、ニキビの改善に寄与します。
  • 真皮のコラーゲン・エラスチン産生促進:線維芽細胞を活性化し、真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌のハリや弾力を向上させ、小ジワの改善に繋がります。
  • A反応:その強力な作用ゆえに、プログラム開始初期には赤み、皮むけ(落屑)、乾燥、かゆみといった強い炎症反応(A反応)が高頻度で生じます。これは肌が新しく生まれ変わる過程で起こる現象であり、通常は数週間で落ち着きます。

②ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニン生成を抑制する作用が非常に強い美白剤です。

  • メラニン生成の抑制:メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の働きを弱め、特にチロシナーゼという酵素の活性を阻害することで、新しいシミができるのを予防・改善します。
  • トレチノインとの併用:トレチノインが肌のターンオーバーを早めてメラニンを排出しやすくする一方で、ハイドロキノンが新たなメラニン生成を抑えることで、高い美白効果を発揮します。
※注意点※

ハイドロキノンは長期(半年以上)連続使用すると、稀に色素脱失(白斑)や組織黒変症(オクロノーシス)を招くリスクがあるため、一時的に休薬(1~2カ月程度)が必要です。休薬期は、代わりに「ノンハイドロキノン」の美白美容液(ビタミンCやトラネキサム酸など)を使用して、白さを維持するのが一般的です。

セラピューティックプログラムの治療期間・経過とは

一般的なプログラム期間は12週間(約3ヶ月)の集中ケアです。
レーザーとの併用療法(ガウディスキンのみ)であれば治療期間を7~8週間(約2か月)に短縮することができます。
この期間は、以下の3つのステージに分かれます。

ステージ 期間(目安) 経過と医学的変化
反応期 4週間 トレチノインによるA反応が最も強く出る時期。
皮むけ、赤み、乾燥、かゆみなどが顕著。古い角質やメラニンが排出され始める。
耐久期 4週間 A反応が徐々に落ち着き始める。
くすみやニキビ跡が改善し始め、ハリ感も実感し始める。
完成期 4週間 A反応がほぼ消失し、効果を実感する時期。
ツヤ、透明感、ハリが向上し、キメの整った新しい肌へと生まれ変わる。
維持期 プログラム終了後 レチノール製品などで肌状態を維持。

ガウディスキンとゼオスキンの違いとは

どちらもハイドロキノンとトレチノインを使用するプログラムですが、主にベースとなる化粧品に含まれる成分とA反応の出方に違いがあります。

スクロールしてご覧いただけます。→

項目

ゼオスキンヘルス(ZO SKIN HEALTH)

ガウディスキン (GAUDI SKIN)

開発者

Dr. Zein Obagi(ゼイン・オバジ博士)

開発(日本人皮膚科医)

ターゲット

世界中の様々な肌質・人種

日本人の肌を強く意識

A反応の強度

強い

比較的穏やか

特徴的な成分

攻めと守りの幅広いラインナップ。

高濃度レチノール製品が充実。

インナーモイストTAローションにトラネキサム酸を配合。

医学的利点

トレチノインの効果を最大限に引き出す設計。短期間で強力な肌再生を望む場合に適する。

化粧水にトラネキサム酸(抗炎症・美白作用)を配合することで、A反応による炎症を抑制し、赤みや乾燥を軽減させる。

界面活性剤

多めに含まれる製品があり、成分の浸透力を高める設計。

少なめに抑えられており、肌への刺激を抑える設計。

推奨期間

18週間が目安。

12~18週間が目安。

レーザー治療との併用なら7~8週間。

 

 

費用に関しては、以下のそれぞれのサイトからご覧ください。

セラピューティックプログラムの治療中の気を付けることは

セラピューティックプログラムは、肌を劇的に生まれ変わらせる素晴らしい治療ですが、反応期の過ごし方が非常に重要です。
治療を安全に、かつ効果的に進めるために以下に気を付けていきましょう。

1. ダウンタイムの対処

プログラム開始から数週間は、赤み、皮剥け、痒み、ヒリつきが強く出ます。

  • 無理に皮を剥かない: 剥がれかかった皮を指で無理に剥くと、色素沈着や炎症の原因になります。自然に落ちるのを待ちましょう。
  • 保湿の誘惑に負けない:基本的には「乾燥させて剥く」のが目的です。自己判断で手持ちの保湿剤を塗ると効果が薄れるため、医師に相談してください。

2. 徹底した紫外線対策

治療中の肌は、古い角質が剥がれて生まれたての赤ちゃんの肌のように非常にデリケートです。

  • 日焼け止めは必須: 曇りの日や室内でも、必ず日焼け止めを塗ってください。
  • 物理的遮断: 日傘、帽子、サングラスなどを併用し、直射日光を徹底的に避けてください。ここで紫外線を浴びると、逆にシミが濃くなるリスクがあります。

3. スキンケアの仕方

  • とにかく擦らない: 洗顔時や化粧水を塗る際、手やコットン使用でこすることは厳禁です。摩擦は肝斑の悪化や肌トラブルの元になります。
  • 押し込むように: 化粧水やクリームは、手のひらで優しく押さえる(ハンドプレス)ようにして馴染ませてください。

4. 生活習慣の注意点

  • 刺激物を控える: 激しい運動、長風呂、サウナ、飲酒などは血行を促進し、赤みや痒みを増幅させることがあります。
  • 顔に触れるものを清潔に: 枕カバーやタオルは毎日清潔なものを使用しましょう。

5. 中止・相談の判断基準

以下のような症状が出た場合は、無理をせず医師に相談してください。

  • 我慢できないほどの強い痛みや腫れ
  • 浸出液(汁)が出ている
  • 水ぶくれができた
  • 1週間以上、強い赤みが引かない

セラピューティック中は、メイクがのりにくかったり、見た目が気になったりして心が折れそうになることもあります。しかし、そこを乗り越えた先にツルッとした肌が待っています。
まずはご相談からでも、お気軽にご来院ください。

記事監修者について

医療法人社団萌來会 
理事長 田尻友恵

北里大学卒。都内大学病院などで皮膚科、内科、アレルギー科、美容皮膚科として豊富な経験を積む。皮膚と内科の両面から診療し、美容治療も提供。

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